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吉野さんノーベル化学賞 1人で黙々10年でリチウムイオン電池製品化

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インタビューに答える吉野彰・旭化成名誉フェロー=東京都千代田区で2014年8月29日、長谷川直亮撮影
インタビューに答える吉野彰・旭化成名誉フェロー=東京都千代田区で2014年8月29日、長谷川直亮撮影

 今年のノーベル化学賞に決まった旭化成名誉フェローの吉野彰さん(71)は、約10年かけてリチウムイオン電池の基礎研究から製品化までを実現した。製品化後も世界的に売れるまでさらに5年かかったが、一つ一つ困難を乗り越えて、世界を変える仕事を成し遂げた。

 吉野さんが理科を好きになったのは小学4年の時。大学で化学を専攻した担任教師から、英科学者マイケル・ファラデー著「ロウソクの科学」を薦められたことがきっかけだ。炎を題材に科学現象をわかりやすく解説しており、図書館で何度も読んだ。

 「ものづくりがしたい」と京都大工学部石油化学科へ進学した。所属した研究室は、後にノーベル化学賞を受賞した福井謙一さん(故人)の流れをくみ、吉野さんは福井さんの「孫弟子」にあたる。福井さんが提唱した電子理論は「リチウムイオン電池の開発につながっている」という。その後、「企業の第一線でものづくりをしたい」と1972年に旭化成に入社し、基礎研究の部門に配属された。

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