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両手広げた「女性シャーマンの絵」出土土器片に 弥生時代・奈良の遺跡

女性のシャーマンとみられる人物が描かれた土器片=奈良県田原本町で2019年10月9日午前11時18分、藤原弘撮影

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 奈良県田原本町教育委員会は9日、同町唐古の弥生時代の遺跡、清水風(しみずかぜ)遺跡の発掘調査で、両手を広げた女性シャーマンとみられる人物を描いた土器片1点が見つかったと発表した。胸の部分に丸い形で乳房が表現されている。町教委によると、手を広げた格好のシャーマンの絵画土器の発見は過去に全国で19例あるが、女性とはっきり分かるものは初めてという。

 土器片は甕(かめ)の破片で縦12センチ、幅16.3センチ。弥生時代中期(紀元前1世紀)の頃のものとされる。絵は、目や鼻、口が分かり、5本の指があることからも人物と確認できる。広げた腕の下にひれ状の飾りを付けた「鳥装」をし、胸に乳房を表現したとみられる丸い形が刻まれている。

 古代の鳥装のシャーマンには、祭祀(さいし)などで手を広げ、鳥が運ぶとされた穀物の霊を呼び込む役割があったという。辰巳和弘・元同志社大教授(古代学)は「羽ばたく所作で、豊穣(ほうじょう)を願ったのだろう」と語る。

 清水風遺跡は弥生時代の大規模環濠(かんごう)集落として知られる唐古・鍵遺跡の北約600メートルにあり、これまでに両遺跡で計450点余りの絵画土器が見つかっている。女性シャーマンを描いた土器片は10日から12月1日まで、同町阪手の唐古・鍵考古学ミュージアムで展示される。【藤原弘】

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