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アスベスト(石綿)が原因で健康被害を受け、国と和解した後に症状が悪化したり亡くなったりしたとして、元労働者と遺族の計5人が9日、和解金との差額計1760万円を支払うよう国に求め、大阪地裁に提訴した。石綿による健康被害を巡り、和解後に差額の補償を求める集団訴訟は全国初という。
最高裁は2014年、石綿被害に関する国の責任を認め、国は健康被害が認められれば裁判で和解している。症状に応じて最大1300万円を支払うが、早期救済が目的のため、和解後に症状が悪化した場合の対応は規定がないという。
今回提訴したのは、1950~70年代に大阪府内の石綿紡織工場で働いていた女性2人(77歳と81歳)と、既に亡くなった男女3人の遺族。訴状によると、肺がんや石綿肺になった元労働者5人は、提訴して14~18年に国と和解。弁護士費用を含めて605万~1265万円が支払われたが、その後に死亡したり、症状が進行したりしたとして、1人当たり165万~660万円の差額を求めている。
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