台風15号1カ月 千葉住宅被害4.5万棟

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台風15号で天井が崩落した粕谷喜美子さんの自宅アパート。現在は避難所で暮らしている=千葉県館山市で8日、秋丸生帆撮影
台風15号で天井が崩落した粕谷喜美子さんの自宅アパート。現在は避難所で暮らしている=千葉県館山市で8日、秋丸生帆撮影

 千葉県を中心に甚大な被害をもたらした台風15号は9日、上陸から1カ月がたった。毎日新聞の取材では、千葉県だけでも住宅被害は4万5000棟を超える。業者が不足し、壊れた屋根にブルーシートすら掛けられていない住宅も581棟あり、復旧への道のりは遠い。

 総務省消防庁や千葉県の9日までのまとめによると、住宅被害は1都7県で4万1868棟で、このうち一部損壊が3万9348棟と94%を占める。ただ、被害が最も大きい千葉県の市町村に最新の状況を取材すると、被災住宅数は約4万5000棟に上っており、被害は膨らむ見込みだ。

 農林水産業への被害も深刻だ。農林水産省によると、被害額は12都県で503億円に上る。千葉県では特産のビワの木が倒れたり、停電の影響で家畜の豚や養殖していたマダイが大量に死んだりする被害もあった。

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