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「残念」「困る」西武創業者ゆかりの滋賀で西武大津店閉店へ

来年8月に閉店が決まった西武大津店=大津市におの浜2で2019年10月10日午後4時20分、諸隈美紗稀撮影

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 西武グループゆかりの地から「西武」の名を冠したランドマークが姿を消す。セブン&アイ・ホールディングスは10日、西武大津店(大津市におの浜2)を来年8月末に閉店すると発表した。西武グループの創業者、故堤康次郎氏(1889~1964年)の出身地・滋賀県で、市民に半世紀近く愛された「百貨店」の閉店。この日、同店を訪れていた買い物客からは「無くなると困る」「残念」などと驚きと落胆の声が漏れた。

西武のパ・リーグ優勝セールでにぎわう店内=大津市におの浜2の西武大津店で2019年9月25日午前10時25分、菅健吾撮影

 同店は1976年6月に開店。7階建てで営業面積約2万8000平方メートルの店内には、婦人服やアクセサリーなどの婦人雑貨、紳士服や靴、時計、子供服などさまざまな品がそろう。和洋菓子や総菜、パンなどの専門店が並ぶ食品コーナーや和食や中華などのレストランも入るほか、「無印良品」や「ロフト」なども入居する。

来年8月の営業終了を発表した西武大津店=大津市におの浜2で2019年10月10日午後4時9分、諸隈美紗稀撮影

 ピーク時の1993年2月期の売上高は371億1700万円に達したが、郊外型のショッピングセンターの出店が相次ぐなど経済環境の変化もあり、今年2月期の売上高は99億7200万円(前年比96・4%)とピーク時の3割以下まで落ち込んだ。運営する、そごう・西武は「現状のままでは業績の改善を見通すことは困難」と判断し、来年8月末での閉店が決まった。

 この日、同店で友人と待ち合わせをしていた大津市の主婦、中野栄美子さん(70)は「できた当初は古い町並みに変化をもたらしたように感じた。『西武』創業者の地元なので、無くならないだろうと思っていた。無くなると困る」。同市の主婦、片田恭子さん(55)は「大津の中心の一つで、シンボルが消えるようで残念」と肩を落とした。夫婦で訪れた同市の塚本博一さん(62)、妻和美さん(63)は「初めて聞いて驚いた。スーパーに無いものやブランド品があって重宝していたのに……」と話した。

 同店の閉店を受け、三日月大造知事は「開店以来、大津のにぎわいづくりに大きな役割を果たしていただき、大変驚くとともに残念」、大津市の越直美市長は「大変驚いている。多くの市民が利用していた店舗だけに大変残念な発表だ」とのコメントを発表。大津商工会議所は「突然のことで驚いている。地元経済に多少なりとも影響を与えることで、残念だ」とコメントした。

 同店には先月15日現在、社員41人、契約社員116人の計157人が働く。同店の広報担当によると、正社員は配置転換となるが、契約社員は閉店翌月に契約終了となる予定。テナントの扱いなど詳細は決まっていないという。【諸隈美紗稀、成松秋穂】

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