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トルコ軍、シリア北部のクルド地域に侵攻 米軍撤収で

トルコのエルドアン大統領=AP

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 トルコ軍は9日、敵対するクルド人勢力が支配するシリア北部への攻撃を始めた。トルコのエルドアン大統領が同日、自身のツイッターで明らかにした。これまでは現地の駐留米軍がクルド人と連携してきたため、トルコは大規模攻撃を控えてきたが、米軍は10月に入り撤収を開始。トルコ軍はこの機会を利用して軍事作戦に踏み切った格好だ。今後大規模な武力衝突に発展すれば、中東情勢が一層不安定化する可能性がある。【カイロ篠田航一】

 エルドアン氏の書き込みによると、トルコ軍は、協力関係にあるシリア反体制派「自由シリア軍」と共同で作戦を実施。「平和の春」作戦と名付け、シリア北部を拠点とする民兵組織・クルド人民防衛隊(YPG)や過激派組織「イスラム国」(IS)を掃討して「トルコ南部国境につながる“テロリストの回廊”の構築を阻止」し、「安全地帯を作ってシリア難民の帰還につなげる」としている。

 ロイター通信は同日、トルコ治安当局筋が「作戦は空爆で始まり、大砲なども用いられる」と明かしたと報道。YPGの上部組織であるクルド人勢力「シリア民主軍」(SDF)の報道担当者はツイッターに「住宅地へのトルコ空軍の空爆が始まった」と書き込んだ。トルコ国境に近いシリア北東部で空爆があったとの複数の現地報道が流れている。

 トランプ米政権はこれまで、シリアでのIS掃討作戦の一環として、クルド人勢力のYPGに武器供与や空爆による支援を続けてきた。だが10月に入り米軍部隊の一部が撤収を開始し、ホワイトハウスもトルコ軍の作戦に「支持も関与もしない」方針を示したことで、クルド人勢力は事実上「見捨てられた」形となった。トルコ政府はこのYPGについて、トルコ国内の非合法組織・クルド労働者党(PKK)と連携する「テロ組織」とみて敵視してきた経緯がある。

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