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新しい緑「散歩したい」 いわきの海岸復旧事業完了

防災緑地などの復旧・復興事業完了を祝う式典でダンスを披露する久之浜こども園の園児=福島県いわき市久之浜町久之浜で2019年10月9日午後2時15分、乾達撮影

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防災緑地の一部となった久之浜第一幼稚園の跡地には旗の掲揚台の土台が残り、説明板が設置された=福島県いわき市久之浜町久之浜で2019年10月9日午後3時34分、乾達撮影

 東日本大震災の津波で40人あまりが犠牲になった福島県いわき市北部の久之浜地区で、県が進めてきた防災緑地の整備や防潮堤のかさ上げなど海岸の復旧・復興事業が完了し、9日、完成を祝う式典が開かれた。緑地には、津波で全壊した久之浜第一幼稚園(現・久之浜こども園)の跡地も含まれ、震災後に生まれた現在の園児23人が音楽に合わせてダンスを披露して花を添えた。

 久之浜地区は震災で約7メートルの津波に襲われ、その後発生した火災が集落に広がり、509世帯、1338人が被災した。

 海沿いの幼稚園も波にのまれ、1階は骨組みを残すだけになったが、当時残っていた園児約80人は近くの跨線橋から高台の寺に避難するなどして全員無事だった。園はその後6年間、市内の系列幼稚園で合同保育を続け、2017年4月に内陸に新たな園舎を設けて0歳児から預かるこども園として再出発した。青木孝子園長(63)は式典後、「まちの姿は変わり、海も見えなくなったけど、安心して暮らせる環境ができた。子どもたちも楽しく踊れたし、今後は散歩で緑地を利用したい」と話していた。

 県の復旧・復興事業では、2・5キロにわたる海岸の防潮堤を7・2メートルにかさ上げ、その内陸側に約11ヘクタールの防災緑地を整備。市も土地のかさ上げや高台の造成で213区画の宅地整備を終えており、津波を多重防御できる態勢が整った。地元の復興対策協議会の木田寿夫会長(77)は「これからは住民同士が支え合うまちづくりを進め、半分強空いている宅地も埋めていきたい」と話した。

【乾達】

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