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石綿被害・福岡訴訟 国が上告断念へ 遅延損害金起算日巡り敗訴続き

福岡地裁などが入る庁舎=福岡市中央区六本松で、平川昌範撮影

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 アスベスト(石綿)が原因で肺がんを発症した北九州市の男性が国に損害賠償を求めた訴訟で、賠償金の利息にあたる遅延損害金の起算日を「医師の診断日」と判断し「労災認定日」とする国の主張を退けた9月の福岡高裁判決について、国は10日、上告を断念する方針を固めた。全国の同様の訴訟で、国の敗訴が相次いでいるためとみられ、今後の補償のあり方に影響を与える可能性がある。

 石綿の健康被害については、国の責任を認めた2014年10月の「泉南アスベスト訴訟」の最高裁判決以降、国は訴訟で和解に応じているが、遅延損害金の起算日は労災認定日としている。診断日は認定日より早く、起算日が早まれば、受け取れる額は増える。厚生労働省幹部は「最高裁では争わない」などと話している。

 9月27日の福岡高裁の控訴審判決は、08年9月に肺がんと診断され、同年11月に手術、10年2月に労災認定を受けた70代男性について、手術を受け、がんと確定診断された時点を起算日と判断した。【矢澤秀範】

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