1964年東京五輪の開幕から10日で55年。男子バスケットボール元日本代表の江川嘉孝さん(76)が予選リーグ7戦中3勝を挙げ、存在感を示した64年東京大会を振り返り、来年の五輪に出場する後輩たちにエールを送った。【仁瓶和弥】
<五輪を目指したのは太平洋戦争で戦死した父栄さんの思いを継ぐためだった>
私が生まれて間もなく、父はフィリピンで戦死しました。学生時代、陸上の短距離選手で、将来は五輪出場を目指していました。母に「嘉孝が大きくなったら箱の中を見せてあげて」と言い残し、戦地に向かったそうです。箱には大会のメダルなどが入っていました。母も幼いころに亡くしたため、親戚から「お前は五輪に行くんだ」と言われて育ちました。後に五輪代表に選ばれた時は親戚が「父親の遺言をかなえた」と喜んでくれました。
<江川さんは夢を実現するため、東京の強豪校に転校する>
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