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今よみがえる森鴎外

/7 家庭生活は戦いだった 結婚脱出の夢=日本近代文学研究者・持田叙子

 結婚には、人それぞれ向き不向きがある。今はもちろん自分で選べる。しかし森鷗外が男ざかりを生きた明治・大正時代はちがう。社会的地位のある男性が結婚しないのは異様なことだった。

 時代のプレッシャーに押されて鷗外は二度、結婚にいどんだ。しかし初回の離婚をふくめ、どうも結婚生活になじめてはいない。とくに妻の感情生活と対決し、疲れきった。<妻のトリセツ>を知らなかった。それだけ真摯(しんし)で誠実だったともいえる。

 子ぼんのうだった。日記には冬になるとほぼ毎日、子どもの風邪を心配する記述がつらなる。子らを膝に抱き、西欧のおとぎ話を語った。いっしょに散歩し、草花の名を教え、平凡な日常を楽しむことを教えた。

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