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阪神・大山、悔しさ晴らす9回V弾「またこれでみんなと野球ができる」(スポニチ)

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セ・リーグCSファイナルステージ第3戦 阪神7—6巨人(2019年10月11日 東京D)

 プロ野球のクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ(S=6試合制)は11日にセ・パ両リーグで第3戦が開催され、阪神が意地の逆転勝利を飾った。五回に一挙5得点で逆転し、同点で迎えた九回に不振だった大山悠輔内野手(24)が決勝本塁打を右翼席へ打ち込んだ。12日は台風の影響で試合がなく、13日の第4戦へ風向きは確実に変わった。

 ありったけの思いをバットに乗せた。中川の4球目スライダーを捉えた大山の一打は右翼への大飛球。「届けー!」と叫ぶ少数精鋭の虎党の願いが、「届くな!」と祈ったホームの大観衆を上回り、白球がスタンド最前列へと飛び込んだ。

 「入ってくれと思って走っていました。入った瞬間、本当にうれしかった」

 もつれにもつれた第3戦。勝たない限り敗退が決まる激戦は6—6で九回を迎えていた。既に試合開始から4時間以上が経過。八回には無死一、二塁から無得点に終わるなど重苦しい展開が続いていた中、先頭打者で大仕事をやってのけた。

 悔しさを胸に秘めて打席に立った。先発した初戦は3打数無安打で途中交代。第2戦は先発落ちし、出番がないまま敗戦を見守った。この試合でも四回無死一塁で初球を投ゴロ。1—4から1点を返し、なお五回無死満塁の絶好機では空振り三振に倒れ、反撃ムードに水を差しかけた。

 途中交代を命じられてもおかしくなかった中、延長戦も想定していたせよ、矢野監督は最後まで大山を下げなかった。8日は休日を返上して一人で東京ドームに現れ、約30分間のロングティー。「それがつながったのかどうかは分かりませんが…」。不振の時でも何とかしようともがいてきた姿を指揮官は知っている。我慢の起用に最高の形で応えた。

 「自分自身流れに乗り切れていなかったところはあったけど、そんなのは関係なく、打席に入ったら自分の仕事をしようと。その結果が本塁打になって良かった」

 土俵際まで追い込まれてからが今の猛虎の真骨頂だ。引き分けさえも許されず、今後も3連勝が必要という厳しい状況は変わらなくとも、矢野監督は前だけを見据えた。

 「1個でいいとは思っていない。四つ取ります。またこれでみんなと野球できるので。思い切り楽しんでジャイアンツをヒヤヒヤさせたいなと思います」

 12日は台風接近のため順延が決定している。ひとときの休息でファーストSからの激戦の疲れを癒やし、再び負けられない戦いに突入する。(スポニチ・山添晴治)

 ▽大山のCS本塁打 17年DeNAとのファーストS第2戦以来2本目。この時は「5番・一塁」で出場し、2—2の三回に今永から左中間へ勝ち越しソロを打った。4安打3打点の活躍は実らず、試合は6—13で敗戦

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