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人々を笑顔と元気に 大野沙耶花(おおの・さやか)さん(29)
「花の家(や)こなつ」を名乗り、「落語もできる笑いヨガ講師」として高知県内を中心に活動する。笑いヨガとは、笑いのエクササイズとヨガの呼吸法を組み合わせた健康法。活動の根底に流れるのは「笑いの力で人を元気にする」という思いだ。
落語との出会いは、関西大学に入学後、アルバイト先に選んだ喫茶店が、同大学の落語研究会「落語大学」の行きつけだったことから。喫茶店で同年代が落語を披露する姿を見て「一人で20分間もしゃべるなんてかっこいい」と衝撃を覚えた。そこに、高校の同窓会でお礼の言葉を述べる際、自分の気持ちを周囲にうまく伝えられなかった経験が重なり、「人前で話す度胸をつけたい」との思いが強くなった。2年生だった2010年に、「落語大学」の門をたたいた。
忘れられない言葉がある。初めて人前で落語を披露した時、帰り道に高齢女性から「こんなに笑ったのは久々で元気になったよ」と声を掛けられた。「自分のため」だった落語が、「人を元気にするため」になった瞬間だった。
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