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中島京子・評 『熱源』=川越宗一・著

 (文藝春秋・2035円)

「文明」の侵略、丹念に描く

 1910年(明治43年)、白瀬中尉が探検隊を率いて南極点を目指したとき、隊には樺太犬の犬ぞりを担当した二人の樺太アイヌがいた。山辺安之助と花守信吉。アイヌ名はヤヨマネクフとシシラトカ。小説は、南極探検隊の話ではないが、二人は最重要人物で、物語は明治の初め、彼らの少年時代に始まり、1945年(昭和20年)の日本の敗戦直後にまで及ぶ。

 明治維新を起点とした近代日本の前半部分、大日本帝国時代の歴史を、樺太=サハリンに生きる人々の目を通…

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