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16河川で一時氾濫危険水位に 宮城・吉田川など8都県で氾濫確認 

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 台風19号の接近に伴う大雨となった12日、関東や東海、東北地方を中心に河川の流量が増えたり、複数のダムで放水されたりして、水位が急上昇した。午後10時40分現在、東京、埼玉、神奈川、福島、長野、静岡、栃木、宮城の8都県で氾濫が確認された。

 気象庁などによると、午後8時半までに、多摩川▽荒川▽相模川中流▽入間川流域▽菊川▽宇多川――など16の河川が氾濫危険水位に到達。最悪のレベル5に次ぐレベル4にあたる「氾濫危険情報」が出された。東京や神奈川、埼玉、静岡などで大規模な浸水被害の恐れが高まった。

 各都府県のダム緊急放流や氾濫の状況は次の通り。

 ◆東京

 多摩川では午後3時40分ごろ、東京都調布市の観測所で氾濫危険水位に達した。都によると、奥多摩町の小河内ダムは大雨で水位が上昇したため、同6時から下流の多摩川に流す水量を増加した。同10時過ぎには、世田谷区玉川で多摩川が氾濫した。都が自衛隊に人命救助の災害派遣を要請した。

冠水した武蔵小杉駅周辺の道路=川崎市中原区で2019年10月12日午後11時52分、市村一夫撮影

 ◆神奈川

 相模原市緑区の城山ダムでは午後9時半、神奈川県が緊急放流を始めた。相模川など流域の河川で水位が急上昇する恐れが出た。川崎市高津区では平瀬川が氾濫し、県などが被害状況を調べている。国土交通省は、相模川の支流に流れる宮ケ瀬ダムでも、緊急放流を検討している。

 ◆静岡

 午後5時ごろ静岡県菊川市神尾の牛渕川が氾濫した。住宅被害は確認されていない。

 ◆埼玉

 午後6時40分ごろには、埼玉県東松山市葛袋の都幾川で水が堤防を越えた。国交省が荒川水系の二瀬ダム、利根川水系の下久保ダムなどで緊急放流を検討。二瀬ダムについては雨量が落ち着いたことなどから放流せず、他のダムも見合わせるか再検討している。

 ◆栃木

 午後9時45分ごろに佐野市赤坂町で秋山川が氾濫。住宅街に水が流れ込み、住民から救助を求める119番が相次いでいる。同10時半ごろには、宇都宮市中心部の田川でも水が堤防を越え、市や県警が被害状況を調べている。県は午後9時半過ぎ、那須塩原市の塩原ダムで緊急放流を開始。箒川の水位が上昇する恐れがあり、流域の住民に注意を呼びかけている。国交省は利根川水系の川俣ダムと川治ダムで放流を検討したが、雨量の減少で回避した。

 ◆茨城

 県は午後8時50分から水沼ダムで緊急放流を開始。下流の花園川とその先の大北川が氾濫する恐れがあるとして、住民に厳重な警戒を呼びかけている。

台風19号の影響で多摩川(右)が氾濫し、冠水した住宅街周辺=東京都世田谷区で2019年10月12日午後11時49分、小川昌宏撮影

 ◆群馬

 利根川水系の草木ダムで緊急放流を予定。

 ◆長野

 午後8時過ぎに、長野県上田市国分地区と長野市篠ノ井地区の2カ所で千曲川が氾濫した。

 ◆福島

 午後8時30分ごろ、福島県相馬市北飯渕で宇多川が氾濫し、被害が出ているとの情報もある。同10時には南相馬市原町区大谷で、新田川も氾濫した。

 ◆宮城

 午後10時過ぎ、富谷市竹林川上流で、吉田川が氾濫した。【宮崎隆、南茂芽育】

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