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台風19号で堤防決壊の千曲川 リンゴ畑は壊滅状態

台風による強風で木から落ちたリンゴを拾う人たち=長野市で2019年10月14日午前8時43分、佐々木順一撮影

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 長野県内で初めて大雨特別警報が発令された台風19号の接近から一夜明けた13日、県内各地の被害状況が明らかになってきた。長野市穂保では千曲川の堤防が決壊し、大規模浸水が発生。住民らが避難を余儀なくされた。県などによると、佐久市で男性1人が死亡、行方不明者は4人、重軽傷者は8人が確認された。【島袋太輔、ガン・クリスティーナ、武田博仁】

 11月ごろに収穫期を迎えるリンゴなどの畑が広がる千曲川河川敷では木や果樹が水浸しになり、壊滅状態に。堤防が決壊して被害は近辺の畑まで広範囲に及び、農家からは残念がる声が聞こえた。

自宅に取り残された人を救助する消防隊。道路には長野名産のリンゴが浮いている=長野市穂保で2019年10月13日午前8時59分、ガン・クリスティーナ撮影

 河川敷でふじやシナノスイートのリンゴを栽培していた深沢要治さん(65)=長野市村山=は「全滅です。手塩にかけて育てたのに、あの苦労は何だったのか。これからごみの処理も大変。みんなのを合わせたら被害はかなり大きいよ。『今年はいいリンゴができそう』と話していたから、ため息が出てるだろうな」と悔しがった。

 千曲川近くの須坂市相之島の70代男性は、浸水で交通が規制され、畑まで行けずにいる。「避難所から様子を見に自宅に帰ってきたが、水が上がってきてびっくりした。ふじはまだ未熟で収穫しようと思っても収穫できなかった。畑の被害はまだ分からず心配。水がうまく引いてくれればいいがどうなるか分からない。台風17号で傷ついて、自然は大変だね」と肩を落とした。

 同市の農事組合の古谷秀夫さん(76)は「18日から麦の種をまこうと思っていたが、今年はもう駄目だね」と諦めた様子。長野市村山の「藤牧農園」の藤牧拓也さん(37)は「風の対策はしていたが、水害はどうしようもない」と嘆きながらも「畑まで交通が規制されていて見に行けてないが、水につかっていなければまだ出荷できる」と望みをつなぐ。ブドウのシャインマスカットを栽培している60代女性は「ここまでひどいのは初めて。水が入らなくてよかった」と安堵(あんど)していた。

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