台風19号 佐賀から長野へ「空飛ぶ医師団」

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A-PADジャパンの専用機に乗り込む佐賀大の医師2人=佐賀空港で2019年10月13日午前11時39分、池田美欧撮影 拡大
A-PADジャパンの専用機に乗り込む佐賀大の医師2人=佐賀空港で2019年10月13日午前11時39分、池田美欧撮影

 13都県に大雨特別警報が発令されるなど広範囲に甚大な被害をもたらした台風19号の被災地支援のため、佐賀市のNPO法人「アジアパシフィックアライアンス(A―PAD)・ジャパン」は13日、佐賀空港から佐賀大医師らでつくる救助チーム「空飛ぶ医師団」を長野県へ派遣した。

 空飛ぶ医師団は2017年8月に発足し、専用機での派遣は3回目。災害発生直後に佐賀大医学部付属病院の高度救命救急センターの医師らを現場に出動させ緊急的な支援を実施しており、昨年9月の北海道胆振東部地震などでも活動した。

 この日は医師2人とスタッフ1人が専用機に乗り込み長野県に向けて出発。長野市では千曲川の堤防が決壊し、高齢者施設で孤立するなどの被害が出ており、医師団は富山県で広島から派遣された別のチームと合流しヘリコプター2機で長野市内に向かう。医師団は孤立した患者の移送や医療支援にあたり、状況に応じて他県にも出動する。

 A―PADジャパンの根木佳織事務局長(43)は「現場は状況把握で手いっぱいで支援要請が出せないところも多く、一刻も早く現場にチームを派遣することが大事だ。現場の警察などと連携して支援ができれば」と話した。【池田美欧】

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