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今回の台風19号では、国が13日夕までに「堤防決壊」を確認した21河川のうち、7河川が国管理の大規模河川だった。広範囲で大量の雨が降ったことにより、複数の支流から大量の水が一気に流れ込み、一般的には整備が進んでいるとされる大規模河川の堤防の対応能力も超えてしまった。国土交通省は、近年相次ぐ大規模災害を受けて緊急対策を進めているが、堤防整備が間に合っていないのが実情だ。
国交省によると、堤防決壊のメカニズムは大きく分けて三つある。一つ目は、河川水が堤防を越える「越水」。川の水位が上昇して越水すると、堤防の河川反対側の法尻(のりじり)が削られ、崩壊につながる仕組みだ。2015年9月の関東・東北豪雨で鬼怒川の堤防(茨城県常総市)が崩壊したケースが該当する。
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