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「PS男」マー君 強力打線を「18人斬り」 連続2失点以下のメジャー新記録(スポニチ)

アストロズ戦で6回無失点と好投し勝利投手になった田中=AP

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ア・リーグ優勝決定シリーズ第1戦 ヤンキース7—0アストロズ(2019年10月12日 ヒューストン)

 ヤンキース・田中将大投手(30)は12日(日本時間13日)、アストロズとのア・リーグ優勝決定シリーズ第1戦に先発し、6回を1安打無失点、4三振1四球で白星発進に導いた。残塁ゼロで、わずか68球で打者18人を封じる快投。ポストシーズン初先発から7試合連続の2失点以下は、サンディ・コーファックス(ドジャース)の6試合を抜くメジャー新記録となった。

 「結果ほど良くはなかった」との自己分析通り、田中は全球精密に配したわけではない。ただ、考え抜いた組み立てと技術で、強力打線に気持ち良くスイングさせなかった。

 六回2死。チリーノスを追い込むと、捕手サンチェスは高めのつり球を誘う中腰になってから、田中の投球に合わせ外角低めに瞬時に動いた。打者だけでなく、周囲360度に敵が潜むと警戒した。これを2球続け、スライダーで空振り三振。「冷静に一球一球意図を持ち、考えた上で投げていけた」。打線2巡を残塁なしの「18人斬り」で終えた。

 五回先頭のブレグマンには、自ら捕手へブロックサインを送り投げる場面さえあった。日米問わず現代野球ではまず見られないシーン。「詳しくは言えない。準備はしていたということです」と多くを語らなかったが、試合の主導権は常に田中が握った。地区シリーズではア軍に敗れたレイズが、投手の球種が読まれていたことを示唆。用心に用心を重ねて最適解を探った。

 ポストシーズン初先発から7試合連続で2失点以下。サンディ・コーファックスを抜きメジャー新記録となった。大舞台の強さから敵地での第1戦先発に抜てきされたが、根底にあるのは目の前の一戦、一球への集中力。「(周囲の期待は)気にしてないです。あくまで(ポストシーズンの成績は)過去のこと。これから試合を迎えるにあたって関係ない」。重圧にも、前向きに捉えるでもなく、今だけを見ている。

 シフト正面を突く強打や好守もあり「本当に助けられた」とバックに感謝した。現在83歳で「神の左腕」と呼ばれたレジェンドを抜いた田中は「投げているのを見たこともないし。分からないっすよ」と苦笑いするだけ。それでも、「神の子」がシリーズの流れを握る大きな1勝をたぐり寄せたのは確かだ。

 ◆サンディ・コーファックス 1935年生まれ。ドジャース一筋で12年間プレーし、通算165勝87敗、防御率2.76。ポストシーズンは通算8試合で4勝3敗、防御率0.95。2度のワールドシリーズMVPに輝くなど3度の世界一に貢献した。62年から5年連続で最優秀防御率のタイトルを獲得。66年には3度目のサイ・ヤング賞に輝いたが、左腕の関節リウマチに悩まされ同年に30歳の若さで引退した。72年、史上最年少の36歳で殿堂入り。背番号32はド軍の永久欠番。(スポニチ)

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