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釜石 復興示すはずが、また天災 「自然にはかなわない」

大量の土砂や流木が流れ込んだ釜石鵜住居復興スタジアムの駐車場=岩手県釜石市で2019年10月13日、和田大典撮影

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 ラグビーW杯の釜石での第2戦となるナミビア対カナダ戦が中止となり、地元の人たちからは「ずっと準備してきたのに残念」「安全が第一だから仕方ない判断」とさまざまな声が上がった。

 中止は13日早朝に発表された。釜石市大渡町の無職、国分咲江さんは「楽しみにしてきたので残念。みんな東日本大震災を乗り越えてやってきたが、自然にはかなわない」と肩を落とした。青森県から公式ボランティアとしてやってきた工藤朝彦さん(64)。当日はメディア受付を務める予定だった。「人命尊重を考えると仕方がない。震災からの復興を象徴する場所での試合が、自然災害で中止になるなんて」と言葉を失っていた。

 遠方から観戦に訪れた人たちも複雑な様子だった。ファンゾーン近くを歩いていた仙台市の会社員、茶谷小百合さん(46)は家族4人で観戦予定だった。1年半前にチケットを予約し、ユーチューブでルールを覚えるなど試合を楽しみにしていたという。「天気もよくなったが、道路も泥だらけで、中止は仕方ない」と話した。茨城県龍ケ崎市の会社員、石嶋浩子さん(39)は高校でラグビー部のコーチをしている夫と長女の3人で来た。「せっかく復興のために釜石が頑張ってきたのに、こんな事態で試合ができなくなって残念。自分たちは見られなかったが、1試合でも釜石で試合できたことは良かった」と話した。

 釜石市出身の徳増初子さん(68)はスタジアムを訪れた人に、感謝のメッセージカードを付けたポケットティッシュを配ろうと用意していた。試合は中止になったが、ファンゾーン近くで国内外からの客にティッシュを配れたという。「中止はがっかりだけど、交通機関が使えず釜石にとどまっている人も多い。その人たちに渡したい」と話した。【日向米華、藤井朋子】

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