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台風19号 死者65人、不明14人に 堤防決壊66カ所

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1階に土砂などが大量に流れ込んだ自宅を見に戻ってきた夫婦。発災当時、2階で寝ていてものすごい音がしたという。「自宅近くの川が氾濫することは何度かあったがこんな被害を受けたのは初めて」=宮城県丸森町で2019年10月14日午後0時7分、平川義之撮影

 台風19号による記録的な雨量で甚大な被害が出た東日本各地は、台風上陸から4日目を迎える15日も警察や消防、自衛隊などによる行方不明者の捜索が続いた。阿武隈川の氾濫の影響で宮城県丸森町で住民の孤立が続き、福島県本宮市は水は引いたものの住宅街が広く泥で覆われるなどしており、被害の全容は判明していない。毎日新聞の集計によると、11県で65人が死亡し、行方不明者は6県で14人に上る。堤防が決壊した河川は7県の47河川66カ所に増えた。

 自治体や警察への取材によると台風で死亡したのは、福島24人▽神奈川13人▽宮城10人▽群馬、栃木各4人▽岩手、茨城、埼玉、長野各2人▽千葉、静岡各1人。福島県いわき市は15日午前、新たに6人が死亡していたと発表した。各自治体や警察が身元確認を急いでいる。内閣府によると、避難者は14日時点で約3万8000人に上った。

 国土交通省は15日午前、台風19号によって堤防が決壊した河川について、新たに阿武隈川(福島県須賀川市)や矢代川(新潟県上越市)などで確認したとして、総数を7県の47河川66カ所と発表した。13日時点は21河川24カ所だった。国管理の7河川12カ所については、14日までに堤防の復旧作業に着手した。

 国交省によると、決壊した堤防の県別の内訳は▽宮城16河川20カ所▽福島13河川19カ所▽栃木7河川8カ所▽茨城5河川11カ所▽埼玉3河川5カ所▽新潟2河川2カ所▽長野1河川1カ所。水が堤防を越えて流域に氾濫したのは、国管理で22河川、都道府県管理で194河川に上った。崖崩れなどの土砂災害は19都県で146件発生している。

 復旧工事では、決壊部分にブロックを投入して水の流出を止めた後、土砂を入れるなど堤防を元の形に戻し、外側をブロックや矢板で補強する。決壊の範囲は、久慈川(茨城県常陸大宮市)で約600メートル、那珂川(同)で約200メートル、千曲川(長野市)で約70メートルとなるなど広範囲に及んでいる。赤羽一嘉国交相は15日、「一日も早く復旧できるように努める」としているが、約200メートルにわたって堤防が決壊した2015年9月の鬼怒川(茨城県常総市)の復旧工事は、約2週間かかっている。

 運休が相次いだ交通機関は、山形新幹線が14日に運転再開した。一方、北陸新幹線は長野―上越妙高間で運転を見合わせており、復旧の見通しは立っていない。

 厚生労働省によると、15日午前4時時点で13都県の計約13万3600戸で断水が続いた。【松本惇、斎藤文太郎、三股智子】

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