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台風19号 通行止め、断水続く 県内死者は2人に /岩手

土砂が流され、宙に浮かんだ状態となった三陸鉄道の線路=岩手県山田町船越で

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 台風19号の県内への影響は、15日も続いた。2人目の死者が判明し、一部の道路の寸断や断水も解消されていない。三陸鉄道は線路下の土砂が流出し、復旧の見通しが立たない区間もある。【鬼山親芳、鹿糠亜裕美、三瓶杜萌】

     新たに死亡が確認されたのは、宮古市築地1の飲食業、木村徹さん(59)。県警などによると、雨が激しくなった13日未明、様子を見に屋外に出て土砂崩れに巻き込まれた。捜しに出た家族が、裏庭で腰の辺りまで泥につかり身動きできない木村さんを見つけた。

     また、田野畑村で決壊した道路から転落して死亡した男性は、岩泉町袰野の養殖業、穂高正美さん(71)と分かった。養殖場の様子を見に行き、自宅に戻る途中だったという。

     県によると、床上浸水や土砂流入など建物などの被害は273軒に及んだ。126の公立学校で床上浸水や校舎の破損などがあった。15日は宮古市と釜石市、普代村で計11校が休校。16日以降も宮古市の三つの学校で休校を予定している。

     15日午後2時現在、宮古市重茂地区と釜石市佐須地区などで、徒歩でのみ通行できる状態だという。6市町村の1665戸で断水が続いている。

     県道など13路線16カ所が全面通行止めとなっている。東北電力によると県内の停電は15日に全て復旧した。JRの在来線はおおむね通常運行に戻ったが、八戸線の階上―久慈間の再開には時間がかかる見込みという。

    三鉄、一部復旧見通せず 被害77カ所、線路宙づりも

     三陸鉄道(宮古市)は15日、中村一郎社長が記者会見し、被害状況や今後の復旧見込みを明らかにした。中村社長は「東日本大震災を除けば1984年の開業以来の被害だが、復旧に全力を尽くしたい」と強調した。

     盛から久慈までの全線163キロを調査した結果、被害は線路が63カ所、電力信号通信が14カ所の計77カ所に及ぶことが分かった。釜石―宮古間の被害が大きく、山田町の陸中船越―織笠間では線路を支える地盤や枕木の下の砂利が流出した。

     同町の通称、北長林地区では地盤が約5メートルにわたって流出し、線路が宙に浮いた状態となった。線路の約120メートル上の山から、土砂が国道45号を越えて線路に流れ込んだ跡があった。巻き込まれたらしい軽乗用車1台も線路脇に転落していた。県警によると、当時乗車していた人はいなかったとみられる。

     三鉄は15日、盛―釜石間の通常運転を再開し、宮古―田老間は臨時ダイヤで運行を始めた。釜石―宮古間、田老―久慈間はバスで代行輸送した。今後、田老―田野畑間の復旧を急ぎ、数日中には宮古―田野畑間がつながる見通し。津軽石―宮古間の再開も目指すが、他の区間の復旧の見通しは立たないという。

     三鉄は3月、JR東日本から釜石―宮古間の移管を受け、盛と久慈を結ぶリアス線として開通したばかりだった。【鬼山親芳】

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