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台風19号 泥水、日常奪う 家屋被害288棟 /新潟

建物内の泥をかき出す作業をする阿賀黎明高の生徒ら=新潟県阿賀町津川の県立津川漕艇場で15日午後2時1分

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 12日から13日にかけ東日本を縦断した台風19号の影響で、県内では河川が氾濫(はんらん)した長岡市や上越市、阿賀町を中心に家屋の被害が計288棟に上った。一時約19万人に発令された避難指示・勧告は津南町の1カ所を除き解除されたものの、被害は広範囲に及んでおり、寒空の下、各地で復旧作業に追われた。【台風19号取材班】

     ◆阿賀町

     阿賀野川が氾濫した阿賀町津川では、県立阿賀黎明中高のボート部が練習場として利用していた県立津川漕艇(そうてい)場が浸水被害を受けた。ボートの格納庫のシャッターが大きくひしゃげ、入り口のガラス戸が割れた。泥水は高さ約1・3メートルにまで及んだという。15日は、朝から同部員やOBらが泥をかき出す作業に追われた。

     同所の「麒麟山酒造」では、地下の生酒貯蔵庫が約90センチ浸水した。同社製品部の清野浩一郎次長によると、貯蔵庫に保管されていた生酒約80トンに被害はないものの、空調やボイラーの基盤が水につかり使えなくなった。清野次長は「飲み物を扱うので、除菌作業も徹底的にする。最低でも復旧に1カ月以上かかる見通しだ」と話した。

     ◆長岡市

    一時は水浸しになった新潟県長岡市今井地区。翌日は後片付けに追われた=14日午前11時17分

     消防がボートで住民を救出するなど広い範囲が水浸しとなった長岡市今井地区では、14日から水につかった家具などを運び出す作業が続いている。市は路面の泥を除去するため消雪パイプを稼働させ、復旧を急いでいる。

     市によると、15日現在、今井1~3丁目では住宅だけでも床上浸水が10棟以上、床下浸水は100棟を超えたという。復旧作業の合間には、今井町自主防災会長らの住民から、浸水住宅の消毒や広範囲の石灰散布を市職員に要望する姿も見られた。

     ◆津南町

    散乱した自宅玄関を片付ける島田一治さん=新潟県津南町上郷寺石で15日午前11時53分

     信濃川が氾濫した津南町。同川左岸の同町上郷寺石、島田一治さん(76)の自宅も床上浸水した。島田さんは「床の畳が浮き上がり、軽い物はすべて流された。収穫したばかりの新米も水をかぶってしまった」と肩を落とす。水が引いた後は泥水が残り、掃除や片付けを続けていた。

     十日町市在住の島田誓二さん(62)は、実家である津南町の高床住宅1階が浸水、「トラクターなどが全部泥をかぶってしまった。もう使えないだろう」と話した。津南町が町内5カ所に設けた避難所のうち、「上郷クローブ座」は15日も継続。県内に唯一残る避難所になっている。

     ◆上越市

    堤防を修復するため、決壊現場(右手奥)に次々と運ばれる大型土のう=新潟県上越市で15日午前9時半

     上越市西田中の矢代川の堤防では、決壊部分約180メートルに、大型土のうを重機で積み上げる作業が始まった。週明けには完了する予定。同市名立区東蒲生田では、裏山が幅120メートル、長さ約300メートル崩れ、自宅に土砂が迫った高齢の夫婦は福祉施設に移った。

     上越新幹線は東京―長野、上越妙高―金沢間で折り返し運転を始めたが、上越妙高―長野間の再開には1~2週間かかるという。えちごトキめき鉄道は運休していた妙高はねうまラインの妙高高原―二本木間が15日、復旧した。

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