台風19号 土砂で河床上昇、雨畑ダム 増水で土堤防崩壊、浸水 早川 /山梨

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雨畑川が氾濫し、浸水した工場=山梨県早川町で 拡大
雨畑川が氾濫し、浸水した工場=山梨県早川町で
雨畑川沿いの畑や道路に水が流れ込んだ=山梨県早川町で 拡大
雨畑川沿いの畑や道路に水が流れ込んだ=山梨県早川町で

 早川町の雨畑ダムで土砂が堆積(たいせき)し上流の雨畑川の河床が上昇している問題で、集落への洪水被害を軽減するためダム管理者の日本軽金属(東京)が川沿いに設置した土堤防が台風19号による増水で崩壊し、近くの工場が浸水した。地元住民は土砂を撤去する抜本対策を求めている。【高田奈実】

 早川町によると、台風で同町雨畑の本村地区の雨畑川沿いの町道が土砂で埋め尽くされ、15日現在通行できない状況が続いている。町道を越えて畑や道路にも水や土砂が流れ込み、同地区の平屋の茶工場が浸水した。

 雨畑ダムを巡っては、台風が接近した昨年10月と今年8月にも、同地区で民家などの浸水被害が発生。県と国は日軽金に対策を求める行政指導をした。これを受け、日軽金は応急措置として9月末までに、雨畑川の集落側の川岸約380メートルにわたって盛り土をし、高さ約5メートルの土堤防を設置した。

 地元住民でつくる「本村区ダム堆積土砂対策協議会」の望月三千生会長(63)は「抜本対策の方針もまだ打ち出せていない。手をこまねいていたら地区は埋まってしまう」と危機感を募らせている。

知事、日軽金に抜本対策求める

 長崎幸太郎知事は15日に開いた臨時記者会見で「応急措置では限界がある。抜本的対策を取る必要があり、日軽金に責務をさらに強く求める」と述べた。

 日軽金の担当者は「土砂の撤去作業を含め、早急に対応できるよう国、県、町と話し合いながら抜本対策の協議を進めていく」と話した。

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