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記者の目

就職氷河期世代を取材して 社会全体で問題共有を=牧野宏美(統合デジタル取材センター)

兵庫県宝塚市が実施した、就職氷河期世代の正規職員採用の1次試験。3人の募集に1635人が受験し、競争率は545倍に上った=兵庫県西宮市の関西学院大西宮上ケ原キャンパスで9月22日、土居和弘撮影

 新卒時に厳しい雇用環境に置かれた就職氷河期世代(おおむね1993~2004年卒)。中高年にさしかかった今、非正規雇用から抜け出せず不安定な生活を余儀なくされたり、長期間ひきこもりを続けたりとさまざまな問題に直面している。氷河期世代の私は、連載「終わらない氷河期」で同世代の人たちからこれまでの生きざまや思いを聞き、「真面目に生きてきたのに報われなかった」という実情をもっと広く知ってもらう必要があると痛感した。

 「頑張り続けて、気持ちがすり切れてしまった。あと10年生きるのが精いっぱい」。40歳の女性に真顔でこう言われ、返す言葉がなかった。

 女性は短大卒業後の99年、東北地方の観光関係の会社に就職したが、上司からパワーハラスメントを受けて精神障害になり、1年余りで退職。その後は非正規で衣料品店などで働き、手取り月給は12万~13万円。正社員より売り上げはよかったが、望んでも正規雇用にはならなかった。今年4月、派遣会社から仕事があると言われて他県へ引っ越した後に「求人がなくなった」と告げられた。その日の食事にも困るようになり、生活保護…

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