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台風19号死者77人に 60歳以上が7割 不明なお16人

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避難所で遊ぶ子供たちの隣で、段ボールベッドに横たわる深瀬良平さん(92歳、写真奥)。千曲川の堤防決壊で、1人暮らしだった赤沼地区の自宅が被災した=長野市三才の北部スポーツ・レクリエーションパークで2019年10月16日午後5時47分、手塚耕一郎撮影

 記録的な大雨となった台風19号による行方不明者の捜索は16日も各地で続き、新たに宮城県丸森町で2人、福島県いわき市で1人の死亡が確認された。毎日新聞のまとめでは全国の死者は77人、行方不明者は16人となった。年齢や年代が確認できた死者63人(船で死亡した乗組員を除く)のうち、60歳以上が47人で75%となり、自力での避難が難しい「要支援者」に位置付けられる高齢者が多く亡くなっていたことが判明した。

 自治体や警察への取材によると、各都県の死者は、福島27人▽宮城16人▽神奈川14人▽栃木・群馬各4人▽長野3人▽岩手・茨城・埼玉各2人▽千葉・東京・静岡各1人。年齢などが確認できた63人のうち、60~70代が30人、80代以上が17人で100歳も2人いた。

 全国で最も多い死者が確認されている福島県では浸水した家屋などから亡くなった高齢者が相次いで見つかっている。安達太良(あだたら)川の堤防が決壊し、中心部に川の水が流れ込んだ本宮(もとみや)市で死亡した7人のうち6人が60~70代だった。1人暮らしで足腰の弱かった鈴木幸子さん(78)は12日にヘルパーと食事をした後、自宅で水にのまれたという。

 夏井川の堤防が決壊したいわき市では亡くなった7人中6人が86~100歳だった。このうち少なくとも91歳と100歳の女性2人は、避難に助けを必要とする「要支援者」として自治体の名簿に登録されていたことが分かっている。

 16日午後1時時点の厚生労働省のまとめでは、特別養護老人ホームなどの高齢者施設も11都県の計36施設が浸水被害を受けた。神奈川が9施設で福島7▽栃木、埼玉6――と続いた。避難生活が長期化すれば体調悪化などが懸念される。

 国土交通省によると、同1時時点の堤防の決壊数は2018年7月の西日本豪雨(5県25河川37カ所)を上回る7県59河川90カ所となった。このうち27カ所は宮城、福島両県を流れる阿武隈川水系で、宮城県丸森町では堤防が8カ所決壊。同水系の浸水地域は計約1万2600ヘクタールに及んだが、田畑などを除く大部分は解消されたという。

 東北地方や東日本では18日から19日にかけて、低気圧や前線の影響で再び大雨になる恐れがある。台風19号の被災地は記録的な大雨で地盤が緩んでおり、気象庁は洪水や土砂災害に警戒するよう呼び掛けている。【奥山はるな、松本惇、鈴木理之】

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