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台風19号 事前防災対策実らず いわき市、死者7人 /福島

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 台風19号の記録的な大雨で7人の死亡が確認されたいわき市は15日夕、記者会見し、5人が自宅1階で水死したと発表した。うち2人は、自力での避難が困難な高齢者らを事前に把握するための「避難行動要支援者名簿」に登録されていたという。想定外の水害で、事前の防災対策が実らず、仕組みの見直しが迫られそうだ。【柿沼秀行】

    自力避難困難登録者も

     市によると、夏井川の決壊で同市平下平窪の86歳と91歳、100歳の女性と、86歳の男性が、同市平赤井の100歳の女性がそれぞれ自宅1階で死亡しているのが見つかった。また、常磐上湯長谷町の62歳の男性が内郷御台境町の工場敷地内通路で死亡していた。死因はいずれも水死だった。また、16日、行方不明となっていた女性が遺体で見つかった。

     平下平窪の91歳と100歳の女性は「避難行動要支援者名簿」に登録していたという。消防によると、100歳の女性は1階の仏壇の下敷きになっていたといい、死亡後、仏壇が覆いかぶさってきたのではないかとみられる。

     避難行動要支援者名簿は、自力での避難が困難な高齢者や障害者について事前に把握し、災害時の避難支援に役立てようというもので、東日本大震災後の2013年に改正された災害対策基本法で名簿の作成が義務付けられた。

     名簿に基づき、原則として近隣住民ら2人が「支援者」となり、民生委員などと協力し、災害情報を伝えたり、一緒に避難したりする、とされている。

     ただ、気象庁のデータによると、平地区は12日朝からの12時間降雨量が観測史上最大タイの222ミリを記録。夏井川は5カ所で決壊し、同地区は一気に水没したとみられる。市の担当者は「支援者自身がたどりつけなかったのかもしれない。日ごろから気を付けていたと思うが、結果として仕組みが役に立たず、今後の課題としたい」と話している。

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