「狩野川に匹敵」 注意喚起「検証必要」 気象庁長官

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 気象庁の関田康雄長官は16日の定例記者会見で、台風19号の上陸前日(11日)に行った会見で1958年に伊豆半島の狩野(かの)川が氾濫した「狩野川台風」に匹敵すると注意喚起したことについて、「我々の危機感を伝えるには適切だったが、住民の受け止め方は検証する必要がある」と語った。

 気象庁は11日の会見で、関東や伊豆で1200人を超える死者・行方不明者を出した狩野川台風に匹敵する記録的大雨が降る恐れがあると注意を呼び掛けた。台風のコースや勢力などが似ていて、予想される災害の程度が著しいために例示したという。具体的な事例を挙げることで特定の地域だけに注意が向くリスクも踏まえ、会見の担当者が「(災害が)発現する場所などは事例ごとに異なり、ミスリードする可能性はある」とも説明していた。今回の台風では宮城、福島といった東北でも犠牲者が出ている。関田長官は「(被害の恐れがあるのは)関東や伊豆だけに限ったことではないとかなり意識をして申し上げた。甚大な被害が発生しているのは事実であり、災害復旧が一定程度落ち着いた段階でしっかりと検証する」とした。【安藤いく子】

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