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阪神大震災は来年1月で25年が経過する。この間、災害対策はどう進み、どんな課題が浮かび上がったのか。また、今後の巨大災害にいかに備えるべきか。各分野の専門家らに聞いた。

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阪神大震災25年/4 立木茂雄・同志社大教授

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同志社大の立木茂雄教授=2019年10月8日、井上元宏撮影
同志社大の立木茂雄教授=2019年10月8日、井上元宏撮影

 阪神大震災からの復興とは、高度成長を経た豊かな社会を襲った大規模災害からの生活再建という、前例のない取り組みだった。同志社大教授の立木茂雄さん(63)は発生直後から学生ボランティアをとりまとめ、被災者の生活復興支援策の提言を続けた。復興の道のりや教訓を聞いた。【井上元宏】

生活再建、現場から工夫

 ――阪神大震災からの復興の道のりで問われたものは何でしょうか。

 戦後の大規模災害で初めて、生活再建が大きな課題となった。死者・行方不明者が5000人を超えた災害は戦後は伊勢湾台風(1959年)、阪神大震災(95年)、東日本大震災(2011年)の三つ。伊勢湾台風は災害対策基本法制定につながり、市町村が主体となって防災を担う枠組みができた。それから40年近くたち、1人当たり国内総生産(GDP)は大きく伸びた(59年・約14万円、95年・約390万円=名目ベース)…

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