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北海道の現場から

「なぜアイヌが自由に獲れぬ」 "違法サケ漁"先住民男性の権利保護訴え

漁を終え岸辺に戻り、北海道職員らを見つめる畠山さん=紋別市で、2019年9月1日午前6時51分、高橋由衣撮影

 「違法です。今すぐ漁をやめてください」――。川岸から遠ざかる丸木舟に向かって北海道庁の男性職員が声を張り上げた。9月1日の早朝。紋別市内の藻別川で、丸木舟に乗った紋別アイヌ協会会長の畠山(はたけやま)敏さん(78)は、制止する声を聞き入れず、静かに丸木舟を川の中央まで進めていった。

 前日のうちに網を仕掛けていた場所だ。かかったサケを畠山さんは次々と取り上げた。本来必要なサケ捕獲の許可は取っていない。岸にはもう一人、道庁の男性職員がおり、その様子の動画をカメラで撮影した。畠山さんを支持する人々が「先住民族の権利だ」と大声で道職員に反論し、押し問答が続いた。

 約2時間の漁を終え、岸辺に戻った畠山さんは職員らをじっとみつめ、許可制のサケ漁について「和人が勝手に作った法律だ」と切り捨てた。自分の行為は「先住権に基づいている」と語った。

 畠山さんは捕獲したサケを、アイヌ伝統の儀式「カムイチェプノミ」で使った。カムイチェプはアイヌ…

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