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「4日間風呂に入っていない」 浄水場水没・損壊、断水続く 栃木

水道復旧のめどが立たない那須烏山市境地区で、持参したペットボトルやポリタンクに給水を受ける住民(左)=栃木県那須烏山市上境で2019年10月16日午前11時34分、萩原桂菜撮影

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 台風19号で栃木県内13カ所の浄水場や取水場が一時操業できなくなり、県によると最大7842戸に断水が広がった。16日午後1時現在、那須烏山市や鹿沼市を中心に1238戸で水が出ない状態が続いている。復旧のめどが立たない地域の住民から「風呂に入れず洗濯もできない。いつまで続くの」と悲痛な声が上がっている。【萩原桂菜、花野井誠】

 「4日間風呂に入っていない」。那須烏山市中心部の山あげ会館の給水所では16日、疲れた様子の住民がビニール袋や持参した容器で水を持ち帰っていた。同市下境の黒羽敬一さん(80)は大型ペットボトル6本分の水を1日2回受け取るが、家族5人の飲み水や食事、トイレに使うだけでなくなる。「水が出ないとこれだけ大変とは思わなかった」とこぼした。

 県などによると、同市では4カ所の浄水場や取水場が水没し、旧烏山町内を中心に県内最多の4000戸が13日から断水した。他地区から水を流すなどして16日午前までに3200戸で復旧したが、境地区など800戸では那珂川沿いの浄水場と取水場に高さ50センチもの土砂が流れ込み設備が損壊したため、復旧のめどは立たない。

 境公民館でも16日、住民が市職員に「復旧はどのくらい先?」と尋ねながら飲料水を確保していた。同地区の堀江桂子さん(60)は「車で30分かけて馬頭のコインランドリーまで洗濯に行き、食器も洗えないのでラップを敷いて使う。復旧の見通しが立っていないと聞いて更に暗い気持ちになったが、もうしばらく頑張らなくちゃ」と車に水を運んだ。

 鹿沼市永野地区でも永野浄水場からの水道管が永野川にかかる橋ごと壊れ、400戸で断水が続く。市は復旧作業を進めるが、給水まで1週間ほどかかる見通しという。永野コミュニティセンターでは16日、午前9時開始の予定を前倒しして2000リットルの水を積んだ給水車による給水を始めた。同地区の若泉伊佐松さん(79)は自宅の作業小屋が床下浸水したといい、「風呂に入れず洗濯もできない。一日でも早く水道が使えるようにしてほしい」とため息交じりに話した。

 県によると、那須町大畑地区(38戸)でも断水が続いている。

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