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行方不明の両親、捜索見守る長男ら 土砂崩れで家跡形なく 相模原

土砂崩れで住宅が押し流され、埋まった現場=相模原市緑区牧野で2019年10月16日午後4時51分、池田直撮影

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 台風19号による豪雨で土砂崩れが多発した相模原市緑区。同区牧野では、土砂に巻き込まれた民家の60代夫婦の行方が今も分かっていない。土砂崩れがあったのは12日夜。災害医療分野で生死を分けるとされる「72時間」は過ぎた。それでも家族らは、固唾(かたず)をのんで警察や消防などによる捜索を見守っている。

土砂崩れ現場

 行方不明となっているのは、佐々木睦(むつお)さん(67)と妻の定子さん(63)。捜索には、千葉県から駆けつけた長男の一彰さん(41)ら家族が立ち会う。「やさしさにあふれている二人です」。一彰さんは16日、そう話して山肌がむき出しになった現場を見つめた。

土砂崩れに巻き込まれて行方不明になった佐々木さん夫妻を捜索する消防隊員ら=相模原市緑区牧野で2019年10月16日午後4時46分、池田直撮影

 一彰さんは12日夜、東京都に住む妹からの「家がないよ」という電話で土砂崩れが両親の家を襲ったことを知った。泣きながら話す妹の声を聞いても「何を言っているの」と、にわかに理解できなかった。台風の勢いが弱まるのを見計らって実家に向かった。翌13日午前10時半ごろに着くと、懐かしい家は跡形もなかった。

 一彰さんによると、睦さんはかつて東京消防庁の消防職員だった。定子さんは看護師で近くの病院に勤務していたといい、夫婦共々人命に関わる仕事に携わってきた。2人とも正義感が強く、人望があった。友人も多く、千葉から来ている一彰さんに宿泊場所を提供するなど、協力を惜しまない。近くに住む武井和子さん(71)は「とてもいい人たち。気の毒を通り越して言葉にならない」と声を震わせる。

 捜索活動は連日続く。「一生懸命に救出活動をしてくれている人たちに感謝したい」。一彰さんは17日も捜索を見守っている。【池田直】

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