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八ッ場ダム「治水効果」確認 自民幹事長視察 市民「冷静な議論を」 /群馬

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国土交通省八ッ場ダム工事事務所長の説明を聞く自民党の二階俊博幹事長(左から2番目)ら=群馬県長野原町の八ッ場ダムで

 自民党の二階俊博幹事長が17日、台風19号に伴う記録的豪雨で予定より3カ月以上早く最高水位に到達した八ッ場ダム(長野原町)を視察し、同ダムの「治水効果」を確認した。民主党政権が一時建設中止を表明するなど紆余(うよ)曲折を経た同ダム。二階氏らは視察で、同氏が主導し、政府が推し進める「国土強靱(きょうじん)化」の正当性をPRした。一方、ダム建設に反対してきた市民団体は「科学的根拠に基づく冷静な議論を」と訴えている。【鈴木敦子】

     二階氏らは、国土交通省八ッ場ダム工事事務所の朝田将所長から、来春の本格運用前の安全点検のために実施していた試験湛水(たんすい)の仕組みや、台風19号に伴う水位の急上昇について説明を受けた。その後、二階氏は記者団に「今回の台風でダムが一定の効果を果たし、地元の皆さんの安心に役立った」と評価してみせた。

     今月1日に水をため始めた同ダムは、台風の大雨で15日午後6時に最高水位(標高583メートル)に到達。本格運用前で堆積(たいせき)土砂もないままの「まっさら」の状態のダムは本来の洪水調整容量上限を1000万立方メートルも上回る約7500万立方メートルの水をためたという。

     二階氏に同行した山本一太知事は、県として今回の台風でダムが発揮した実際の治水効果を検証する考えを示した。

     一方、長年、同ダムの建設に反対してきた「八ッ場あしたの会」は、伊勢崎市や埼玉県内の利根川に国交省が設置した水量計の数値と同ダムの貯水量を比較したところ、川の氾濫を防ぐほどの効果はなかったと指摘。事務局の渡辺明子さんは「客観的な数値を無視して政治的立場からダムを礼賛するのは危険だ」と訴えた。

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