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雑草の茎ストローに プラごみ問題深刻化 札幌の会社が輸入販売

東京で9月に開催された「東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2019」に展示されたグラスストロー=ユピテル・ジャポン提供

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 プラスチックごみ問題が深刻化し、「脱ストロー」の動きが広がる中、雑草の茎をそのまま利用した「グラスストロー」が注目されている。札幌市の輸入品販売会社ユピテル・ジャポンがベトナムから輸入し、9月から国内で販売を開始した。植物の茎を使うストローは、国内外で例が少なく珍しいという。

 販売されるグラスストローは、カヤツリグサという現地の雑草を農薬や肥料を使わずに育てて加工。約2メートルの茎をカットして洗浄・乾燥し、約20センチのストローの長さに切りそろえれば完成で、太さは直径5~8ミリとばらつきがある。

 その他の加工は一切施しておらず、触ると茎の節がわかる。乾燥させた茎は硬く、水に溶けたりふやけたりすることはない。実際に使ってみると、植物の風味はまったくといっていいほど感じられない。プラスチック製ストローと変わりなく、飲み物を楽しむことができる。

 ユピテル・ジャポンの室谷武彦社長(54)がベトナムに出張した際、現地で寄ったカフェでたまたまグラスストローに出合った。ベトナムでもグラスストローは一般的でなく、「これは面白い」とすぐに販売元の会社にかけあった。

 室谷社長は「一本一本風合いが違うので、ナチュラルさを楽しんでほしい」と話す。

 1箱100本入りを10箱まとめて8000円で販売し、東京の高級ホテルなどに売り込んでいる。名古屋の雑貨店などでは1箱単位での販売が決まっており、今後は飲食店にも販売先を広げていこうとしている。

 近年、プラごみによる海洋汚染が世界的に問題となり、欧州を中心にプラスチック製品の規制が進んだ。米マクドナルドは昨年9月から、英国とアイルランドの全店舗でプラ製ストローを紙ストローに変更した。

 国際環境NGO「グリーンピース・ジャパン」によると、福井県で大麦の茎を用いたストローがすでに販売されているという。同団体は、使い捨てのプラ製品ではなく、金属製ストローなどを繰り返し使うよう薦めているが、プラ問題の担当者は「ここ1年で国内でも関心が高まり、植物由来や紙製のストローが広がりつつある」という。

 室谷社長は「日本のストローはまだプラ製がほとんど。グラスストローは間違いなく100%自然のものを使っているので、安心して使ってもらいたい」と話している。【土谷純一】

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