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災害ボランティア 活動は「自己完結型」で 交通事情もチェックを

災害ボランティア活動時の装備=NPO法人レスキューストックヤード提供

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 東日本を中心に大きな被害を出した台風19号の被災地では、一日も早い生活再建に向け、住まいの復旧が急がれている。ボランティアの受け入れを始める自治体も出てきた。被災地でボランティアが復旧作業をする際の注意点をまとめた。

 被災地は広範囲にわたるが、それぞれ地元の社会福祉協議会によってボランティアセンターの開設が進んでいる。全国社会福祉協議会(全社協)によると、16日現在で56市町村で設置され、約10市町村で設置に向けた検討や準備をしている。全社協は参加する前に、各被災地の状況の確認▽十分な装備▽ボランティア保険の加入――を求めている。

 台風で堤防が決壊したのかどうかなどにより、各地で被害状況は異なるため、求められるボランティアの規模も異なっている。募集の対象を、地元自治体や近隣住民に限るケースがあるため注意が必要だ。各地の募集状況は全社協のサイト(https://www.saigaivc.com)で確認でき、各災害ボランティアセンターのサイトへのリンク先も載っている。参加前に連絡を必要とするセンターもある。

 現地の職員が対応に追われている場合もあり、電話ではなく、なるべくサイトを参照して情報を集めるのが望ましい。公共交通機関の運行状況や道路の通行止めなど交通事情も確認しておく。

 装備については被災者支援のNPO法人「レスキューストックヤード」製作の資料が詳しい。全社協のサイトや、レスキューストックヤードのサイト(http://rsy-nagoya.com/volunteer/volknowledge.html)などからダウンロードできる。ボランティアだけでなく、被災者が作業をする際にも参考になる。

 作業中はクギや割れたガラスなどから身を守る必要がある。頭は帽子やヘルメットをかぶるか、タオルを巻いて防護する。長袖の上着や長ズボン、丈長の長靴がおすすめ。クギを踏み抜き負傷することも多いので、長靴には踏み抜き防止用の中敷きを入れるといい。手には厚手で長めのゴム手袋をつける。軍手をしてからはめると汗を吸ってくれる。

 災害現場では、たまった泥や壊れた建物から出るチリやほこりが舞っている。こうした泥などに含まれる細菌による感染症にも注意がいる。吸ったり目に入れたりしないよう、マスク(あれば防塵(ぼうじん)マスク)、ゴーグルをつける。荷物はウエストポーチやナップザックにまとめておくといい。水筒を用意する場合は目や手の洗浄にも使えるよう水を入れておく。

 ボランティア保険は、作業時の負傷の治療費などを補償するもので社協のボランティアセンターを通じた活動については加入が必須。最寄りの社協で受け付けるほか、全社協のサイト(https://www.saigaivc.com/insurance/)を通じて加入できる。

 レスキューストックヤードは、ボランティア活動について「自己完結型」で臨むよう求めている。食事や宿泊場所は用意されないと考え、自分たちで手配する。交通手段も自分で確保しなければならない。被災住宅の片付けでは被災者とのコミュニケーションも重要。物品を処分する際は思い出の品などが含まれていることも想定し、廃棄してよいかどうかを確認したい。突然の被災で心も傷ついていることを踏まえ、時に笑顔を交え、話を聞くことも大切だ。

 全社協の全国ボランティア・市民活動振興センターの高橋良太センター長は「水害からの復旧には時間がかかる。来月になってもボランティアのニーズはあるとみられ、関心を持ち続けてほしい」と話している。【田倉直彦】

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