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台風19号は12日の上陸から19日で1週間となる。堤防が決壊した河川は7県の71河川128カ所に上る。未復旧の堤防が多い中、東日本と東北では19日昼過ぎにかけて激しい雨が降る見込みで、気象庁は河川の氾濫や土砂災害に警戒を呼び掛けている。福島県いわき市などは18日に避難勧告を出した。
国土交通省によると、国管理河川流域の浸水は最大約2万5000ヘクタールに上り、昨年7月の西日本豪雨の約1万8500ヘクタールを上回った。17日時点で、宮城県大郷町の吉田川流域を除き浸水はほぼ解消したという。堤防が決壊した国管理の7河川12カ所のうち千曲川や阿武隈川など7カ所は仮堤防が完成済みで、2カ所も18日に工事が終わる予定だ。残りも21日までに完成する。
行方不明者の捜索が続く中、不明となっていた福島県郡山市の男児(10)の遺体が見つかった。毎日新聞の集計では、住宅の浸水や増水した川への転落、土砂崩れなどにより79人が死亡、12人が行方不明となっている。福島県いわき市では、東京消防庁のヘリコプターが救助活動中の女性(77)を誤って落下させ、死亡させる事故も起きている。
各省庁によると、けが人は372人。土砂災害は20都県で247件発生した。被災住宅は4万5286棟で9割が床上・床下浸水だが、棟数はさらに膨らむ見通しだ。4092人(18日現在)がなお避難生活を送り、断水も12都県の約9万5000戸(同)で続いている。【松本惇】
※18日午後10時現在
死者 不明者
岩手 2 0
宮城 16 4
福島 29 1
茨城 2 1
栃木 4 0
群馬 4 0
埼玉 2 0
千葉 1 0
東京 1 0
神奈川 14 3
長野 3 2
静岡 1 1
計 79 12
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