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ロッテ3位 高部瑛斗、やっと果たせた 天国の弟との“プロ入り”の約束(スポニチ)

ロッテに3位指名された高部(国士舘)は辻監督(右)と握手=スポニチ提供

 ロッテから3位指名を受けた国士館大・高部瑛斗(あきと)外野手(21)が17日放送のTBSの特別番組番組「ドラフト緊急生特番!お母さんありがとう」(木曜 後7・00)に出演。白血病で他界した弟へ感謝の言葉を述べた。

 高部は男だけの3兄弟の真ん中。父が校球児だったこともあり、3人は常にスポーツマンを意識した生活を送っていた。幼い頃は特に3歳年下の弟(晴斗さん)と一緒にいることが多かった。

 高部は中学を卒業すると山梨・東海大甲府に入学。寮生活のため、家族とは離れて暮らすことになる。2年になると部のレベルの高さについていけず、私生活にも影響が出始めるように。挫折を感じるようになり「早く引退したい」と思うようになっていた。

 そんな時期、弟の体調が急変。学校で倒れ、すぐさま病院へと運ばれる。かけつけた両親へ医師の口から告げられたのは「急性白血病」。後日、弟の病状を知り、強いショックを受けた高部。放射線治療で苦しむ弟の姿を目の当たりにし、野球をあきらめ、看病に専念しようとも考えた。しかし、そんな高部に弟は「瑛斗が野球しているところを見たい。ホームラン打つところを見たい。でも、無理か、球場に見にいけない…」と嘆いた。

 その言葉を聞いた高部は奮い立った。「晴斗、見せてやるよ。俺、甲子園に出る。レギュラー取って、甲子園でヒット打つ。それならテレビで見れるだろ」と宣言。その上で「プロを目指す」ことを弟に約束した。

 「頑張るのはダサいな」とも思っていた高部。しかし病床にいる弟との約束を果たすため、本気で野球に取り組んだ。その努力が実を結び、白血病発覚から半年後にはチームの中心選手に。そして県大会を勝ち進み、甲子園出場を果たした。

 1つ約束を果たし、目指すは2つ目となる“プロ入り”。高部は国士舘大学に入学し腕を磨いた。しかし弟の病状は悪化するばかり。移植手術も行ったが効果は見らずれず、晴斗さんは16歳でその短い生涯を閉じた。

 あれから3年、高部は遂にドラフト会議でロッテから3位指名を受けた。番組内で読み上げた手紙の中で、高部は「はる(晴斗)には、たくさんの勇気と頑張る強さをもらい、僕にいいきっかけを何度も与えてくれました。本当にありがとう」と、最愛の弟へ感謝の言葉を語った。指名後に家族としてみせた祝福の“グータッチ”。天国の晴斗さんとも拳(こぶし)を合わせたに違いない。(スポニチ)

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