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優生社会を問う

「優生」は終わっていない――。障害者や性的少数者などへの差別は今も続いています。あらゆる生を肯定する社会への道筋を探ります。

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新たな命を選ぶ/1(その2止)無認定施設広がる構図 NIPT世界で6000億円市場

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新型出生前診断(NIPT)で海外の検査企業と国内の医療機関を仲介する企業を起こした栗原慎一さん=東京都港区で2019年6月28日午後8時12分、千葉紀和撮影
新型出生前診断(NIPT)で海外の検査企業と国内の医療機関を仲介する企業を起こした栗原慎一さん=東京都港区で2019年6月28日午後8時12分、千葉紀和撮影

 日本産科婦人科学会(日産婦)の指針に反し、新型出生前診断(NIPT)を実施する無認定施設。もう一方で施設を束ねているのが、ジャスダック上場のインテリア商社・五洋インテックスが2年前に子会社として設立したキュアリサーチ社(東京都中央区)だ。

仲介業者「何ら法的問題ない」

 本業のカーテン販売事業とは無関係だが、新たな収益源としてNIPTに着目した。投資家向けの開示資料には、新事業のリスクとして「マスメディア等からの批判は予想される」と指針違反などの問題点を挙げながら、「何らの法的問題もない」と強調している。

 これまでに10近い医療機関と海外の検査会社を仲介してきたが、宣伝費増加や他施設の参入で期待ほど利益が出なかった。親会社の五洋によると、経営陣交代もあり、今年に入り子会社から外した。設立当時は「倫理的な理由で反対する人はいなかった」という。

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