小泉環境相、水俣病患者認定基準見直しに否定的考え 被害者らとの溝埋まらず

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水俣病犠牲者慰霊式で献花する参列者と、着席して式典を見守る小泉進次郎環境相(後方1列目右端)=熊本県水俣市で2019年10月19日午後1時51分、田鍋公也撮影
水俣病犠牲者慰霊式で献花する参列者と、着席して式典を見守る小泉進次郎環境相(後方1列目右端)=熊本県水俣市で2019年10月19日午後1時51分、田鍋公也撮影

 被害者らの声は、今年も国に届かなかった。熊本県水俣市で19日、水俣病犠牲者慰霊式が営まれ、参列した小泉進次郎環境相は被害者らが強く求める水俣病認定基準の緩和に、歴代環境相と同様の否定的な考えを示した。水俣病は公式確認から63年。患者認定に漏れるなどした約1700人は今も認定や賠償を求める訴訟を続け、「公害の原点」の出口はまだ見えない。【城島勇人、清水晃平、杣谷健太】

 「ご要望はしっかり精査します」。小泉環境相は式後の患者・被害者10団体との懇談の席上、認定基準の見直しや原因企業チッソがメチル水銀を流した八代(やつしろ)海沿岸の住民健康調査を求められたが、自身の考えは述べず出席者を落胆させた。記者会見でも「判断条件(認定基準)は2013年の最高裁判決で否定されていない」「健康調査は手法の開発を慎重かつ丁寧に進めている」と政府見解を繰り返した。

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