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時代の風

令和の新鹿鳴館精神 日本の伝統文化発信=小倉和夫・青山学院大学特別招聘教授

=宮間俊樹撮影

 1880年代に日本の「西洋化」のシンボル的存在だった鹿鳴館は、政府のいわば迎賓館だった。事実、「鹿鳴」とは、詩経にある客を招いて詩歌を吟ずるなど、社交の集い、あるいは客を招く「迎賓」を意味する言葉である。

 今日、東京・赤坂には国の迎賓館があり、国賓の宿泊に用いられてはいる。だが、かつての鹿鳴館とは異なり、ここで華やかな夕食会が開かれることはまれである。外国の賓客を招いての華麗な宴席となると、むしろ宮中や官邸の晩餐(ばんさん)会がそれに当たるといえよう。そこでは、今もってある意味では鹿鳴館の伝統が生き続けている。

 鹿鳴館の伝統とは、外に向かっては日本の西洋化が進んでいることを示し、内に向かっては日本社会の洋風化の先べんをつけることであった。従って、日本の参加者は洋装し、料理もフランス料理にフランスワイン、音楽も西洋のクラシック音楽中心だった。

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