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今週の本棚

湯川豊・評 『小箱』=小川洋子・著

 (朝日新聞出版・1650円)

小さなものを大切に生きる人びと

 この小説がどんなものであるか、語るのはきわめて難しい。しかし、やってみようという気になるのは、なぜなのかはわからないのだが、作品にどこか魅せられているに違いない。とにかく、書いてみよう。

 語り手の「私」は女性であるのは確かだが、年も家族も不詳。昔、幼稚園だったところにひとりで住んでいる。すべてが小ぶりにできているこの建物に住んでいるうちに、建物が自分に合っていると感じるのは、自分が縮小したのかもしれない、という。

 「私」を定期的に訪ねてくるのは、「バリトンさん」という、廃虚になった郷土史資料館の元学芸員。彼は遠…

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