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Shall・we・バレエ?

いにしえの叙情、映す身体=斉藤希史子

沖香菜子(中央)らに「雲のなごり」を指導する勅使川原三郎(左)=斉藤希史子撮影

 「夕暮はいづれの雲のなごりとて花橘(はなたちばな)に風の吹くらん」藤原定家

 勅使川原三郎が東京バレエ団に振り付けている新作は、「新古今集」のこの一首に想を得たという。暮れなずむ空と薫風。眼前の景色を詠みながら、思いは流れ去る雲に乗り、花の香をたきしめていたかつての恋人の元へと飛んでいく――。「時間と空間が交錯し、始まりも終わりもない。人の体も同じだと思うのです」と勅使川原。

 ちょうど30年前、ジョン・ノイマイヤーが同団のために創作した「月に寄せる七つの俳句」が思い起こされる。能や歌舞伎にも造詣の深いこの振付家は、「京都賞」受賞時(2015年)に「私の創作の全てが日本文化の影響下にある」と語っていた。分けても俳句は「今、ここにある具象を切り取った十七音の向こうに無限の宇宙が広がっている点で、舞踊に通じる」という。いずれも極限まで凝縮された「祈りの形」である。

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