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台風19号、ボランティア本格化「本当に助かります」福島

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板についた泥を落とすボランティアの人たち=福島県郡山市水門町で2019年10月20日午前11時10分、磯貝映奈撮影

 台風19号の襲来から1週間が過ぎた。好天に恵まれた日曜日の20日、被災地ではボランティアの活動が本格化し、家を片付ける人の姿が目立った。【磯貝映奈、高橋秀郎】

 福島県郡山市は市内2カ所にボランティアの拠点を設置しており、県内外から多くの希望者が集まった。一つのグループに同行取材した。

 阿武隈川の氾濫などで甚大な被害を受けた同市水門町。秋晴れの下、長靴を履き、スコップやブラシなどを手にした人たちが、両脇に災害ごみの山が積まれた道路をぞろぞろと歩いて行く。仲間と共に参加した人もいれば、1人で来た人もいた。10人前後でグループを組み、担当の家に向かった。

 担当したのは、50代女性の実家。今は誰も住んでいないが、仏壇やアルバムなど大切なものが残っているという。女性は家族と協力して片付けを進めていたが、19日の雨などで作業が滞っていた。

 この日の朝、近所の人たちに「ボランティアをお願いできるよ」と聞き、すぐに申し込みに行ったという。女性は「こんなにすぐに来てもらえるとは思っていなかった。本当に助かります」とほっとした表情を浮かべた。

 主な作業は板の間の板をはがして泥を落とすこと。スコップで泥をはがす人、ブラシでこすって泥を洗い流す人、バケツの水を替える人に分かれ、流れ作業で進めていく。初めはぎこちなかったが、2時間もすると、スムーズに作業が進むようになった。「俺たち、いいチームだね」「みんなコツをつかんできたね」。にぎやかな声も聞こえてきた。この日は、昼の休憩を挟んで計約5時間活動し、午後3時ごろに解散した。

 市内から1人で参加したという堀田ひと美さん(26)は「少し場所が違ったら自分も被害を受けていたかもしれない。できることは限られているが、少しでも役に立てたら、うれしい」と話した。

 相馬市でも各地から駆けつけたボランティア82人が、宇多川の氾濫で浸水被害が広がった北飯渕地区など11軒の家屋で、朝から泥をかき出したり、ごみを搬出したりする作業に汗を流した。

 北飯渕1の木幡文雄さん(70)宅では、5人が屋外の泥の後始末に当たった。室内は床上1メートル近くまで浸水の跡が残り、泥は20~30センチの高さに達した。屋内の片付けは今後のメンバーが引き継ぐという。木幡さんは「きれいになってきて、ありがたい。屋内はめちゃくちゃで、足の踏み場もない状態。心から感謝したい」と話した。

 ボランティアに加わった市内の宍戸信明さん(61)は桑折町の親戚宅が台風被害に見舞われ、ボランティアの支援で見違えるようにきれいになったという。「恩返しの気持ちを込めて参加した。実際にやってみてボランティアのありがたみが改めて分かった」と話した。

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