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恐竜博物館、2023年にリニューアル構想 福井へ新幹線延伸に合わせ

最終日を迎え、来場者でにぎわう特別展の会場=福井県勝山市で2019年10月14日、大森治幸撮影

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 来年で開館20年を迎える福井県立恐竜博物館(勝山市)のリニューアルに向けた議論が進んでいる。恐竜に特化した博物館としては世界で三本の指に入るとされ、昨年度は過去最高の93・8万人が訪れた。これに伴い、手狭さも指摘されるようになったことから持ち上がったのが増改築の構想だ。目標は北陸新幹線の福井延伸と同じ年の2023年夏。「恐竜王国」の代名詞とも言える施設の現状と構想の今をリポートする。

最新の研究、身近に

 「今回のテーマは恐竜の脳です。でも脳は化石では残りませんよね。では、どうやって調べているのでしょうか。今日は最新の研究結果を紹介します」

 3連休の最終日となった今月14日。恐竜の頭の骨を前に、研究員の河部壮一郎さん(34)の解説が始まった。恐竜の魅力を紹介しようと博物館が毎年開いている特別展。今年は脳にスポットを当てた「恐竜の脳力」が7月から催され、この日、最終日を迎えた。

恐竜の骨格模型を前に、研究員の解説を聴く来場者たち=福井県勝山市の県立恐竜博物館で2019年10月14日、大森治幸撮影

 河部さんの柔らかな口調の説明に、訪れた人たちは心を奪われたように聴き入る。岐阜市の中学2年、亀山聖華さん(13)は「恐竜の脳を調べることで私たちの脳のこともよく分かるようになると知り、とても興味深かった」と話した。

 知られざる生態に迫る展示とあって、期間中は累計約21万人が訪れた。

常設展も見どころ豊富

 研究の粋を集めた特別展のほかにも、恐竜博物館の常設展は見どころが多い。

 館内では恐竜の全身骨格44体をはじめ、化石やジオラマなども展示しており、地質・古生物学の魅力を存分に味わえる。

 そんな本格派の博物館だけに、県内外からの来場者は年を追うごとに増えている。今では大型連休中の混雑や手狭さが指摘されるようになったほどだ。

 そこで県は、今年度6月補正予算案にリニューアルに向けた検討費800万円をまず計上。県議会もこれを認め、増改築の方向性が練られている。

「フルモデルチェンジ」も視野

 新しい博物館について、杉本達治知事は「オールシーズン体験可能な恐竜博物館にフルモデルチェンジすることにより、140万人の来館者を目指す」と打ち出している。

 さしあたっては発掘した化石を収める収蔵庫やレストランの増設案が挙がっているが、大がかりなプロジェクトだけに、その全容はまだ明らかになっていない。

 直近の9月定例県議会でも当然話題に上り、県議たちからは「運営に民間の活用も検討してはどうか」「アクセス道路の渋滞解消はすぐに始めるべきではないか」などと声が上がった。担当の県幹部たちは「民間と協働は重要で、積極的に議論していきたい」などと答えており、検討が続けられている。

 県は、充実を優先すべき機能や概算の事業費については今後の12月議会で、増改築の最終案については来年2月議会で示す方針だ。【大森治幸】

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