メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

蔵書拝見

辻元清美氏/上 「昭和史」 戦争をさせない「技術」が政治だ

インタビューに答える辻元清美衆院議員=東京都千代田区で2019年10月、内藤絵美撮影

 「この部屋で組まれた予算で、戦争は遂行された」。予算委員会の部屋に入る時、私はいつもそう考えている。戦前の歴史は、ちょっとでも戦争に近づくような出来事や決断を止められなかった事象の積み重ねだ。

 この本のあとがきには、こんな一節がある。「たしかに大事件は氷山の一角で、下にはいくつもの小事件が隠されている。(中略)ある時点での人間の小さな決断が、歴史をとんでもない方向に引っ張っていくこともある。それを語らなくては歴史を語ったことにはならない」。私にとってこの一節は、自分への道しるべになっている。自分の質疑では一言一言、どんな小さなことでも中途半端にしてはだめだと思って臨む。

 私の父方の祖父は戦死し、遺骨も戻っていない。そんな環境だったので、幼い頃は祖母に何度も「なぜ戦争を止められなかったの?」と尋ねた。祖母は「なんとなく戦争になった。気がついたら赤紙が来て、ものを言えなくなって、抵抗なんかできなかった」と話してくれた。「なんとなく戦争になった」という言葉が怖く、幼い胸に刺さった。

この記事は有料記事です。

残り1534文字(全文1979文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 大阪・梅田HEP FIVEで高校生転落し死亡 路上の19歳巻き添え意識不明

  2. 24歳兄が妹・弟を包丁で刺す 犯行後飛び降りか、兄は死亡 東京・東村山

  3. 鉄パイプ落下 男性死亡 歩行中、頭に刺さる 東京・六本木

  4. 岡村隆史さんが結婚 相手は一般の30代女性

  5. #排除する政治~学術会議問題を考える あそこは左翼の巣窟だけど… 反学術会議派・小林節氏が首相を糾弾する理由

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです