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辻元清美氏/上 「昭和史」 戦争をさせない「技術」が政治だ

インタビューに答える辻元清美衆院議員=東京都千代田区で2019年10月、内藤絵美撮影

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 「この部屋で組まれた予算で、戦争は遂行された」。予算委員会の部屋に入る時、私はいつもそう考えている。戦前の歴史は、ちょっとでも戦争に近づくような出来事や決断を止められなかった事象の積み重ねだ。

 この本のあとがきには、こんな一節がある。「たしかに大事件は氷山の一角で、下にはいくつもの小事件が隠されている。(中略)ある時点での人間の小さな決断が、歴史をとんでもない方向に引っ張っていくこともある。それを語らなくては歴史を語ったことにはならない」。私にとってこの一節は、自分への道しるべになっている。自分の質疑では一言一言、どんな小さなことでも中途半端にしてはだめだと思って臨む。

 私の父方の祖父は戦死し、遺骨も戻っていない。そんな環境だったので、幼い頃は祖母に何度も「なぜ戦争を止められなかったの?」と尋ねた。祖母は「なんとなく戦争になった。気がついたら赤紙が来て、ものを言えなくなって、抵抗なんかできなかった」と話してくれた。「なんとなく戦争になった」という言葉が怖く、幼い胸に刺さった。

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