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日本「誇り」のノーサイド W杯過去最高8強 ジョセフHC「諦めないで立ち上がり、戦い続けた」(スポニチ)

ラグビーW杯準々決勝 日本3—26南アフリカ(2019年10月20日 味スタ)

 日本は南アフリカに3—26で敗れ、ホスト国として迎えた9度目のW杯を過去最高のベスト8で終えた。前半は3—5と食らい付いたが、後半は過去優勝2度の相手に圧倒された。16年秋に就任したジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC、49)、17年秋に代表復帰したリーチ・マイケル主将(31=東芝)を中心につくり上げてきた「ONE TEAM」が、日本列島に新たなラグビー文化の種をまき、次の4年へ夢をつないだ。

 4万8831人が詰めかけたスタンドはため息をつくことなく、終わることのない拍手とねぎらいの言葉を送った。3—26。スコアも内容も完敗。ホームの後押しを受けても、4強の壁は厚かった。それでも桜のエンブレムを胸に付けた戦士たちは、フルタイムの合図まで死力を尽くした。80分間、1秒たりとも諦めなかった。

 「本当にこのチームに誇りを持っている。全ての選手、試合に出ていない選手にもだ。20点以上の差がついても、諦めないで立ち上がり、戦い続けた。この誇りは忘れない」

 就任から丸3年。節目を迎えたジョセフHCは、選手にねぎらいの言葉を贈った。「ONE TEAM」のスローガンを掲げ、紆余(うよ)曲折を経て一つになったチームを、誇らしげに称えた。

 4年前の再現を狙ったが、南アフリカの強さと本気度は当時より数段上だった。戦前、ジョセフHCは「南アが何をしてくるか分かっている」と、相手のフィジカルとセットプレーを警戒。相手は分析通りのプレーを選択してきたが、対抗できなかった。象徴的だったのが後半26分。ハーフウエーラインからのラインアウトモールを30メートルも押された末に、SHデクラークのトライを許した。リーチ主将は「相手が強みを100%出してきた。それに対応できなかった」とうなった。

 それでもこの3年間の歩みを、後悔する者は一人もいない。エディー・ジャパンに終止符が打たれ、本来よりも半年遅れの16年秋に始動したジョセフ・ジャパンを待ち受けていたのは、荒波の連続。指導体制、チームづくり、ラグビーの方向性、全てが180度転換した中で、コーチングスタッフと選手は衝突を繰り返し、結果も出なかった。リーチや堀江が、ジョセフHCと対立。そうした難局を乗り越え「今ではすごくいい感じでコミュニケーションを取っている。2人は本当にいいコンビ」とリーチ。結束が、史上最高の結果へと導いた。

 続投が決定的なジョセフHCは「(3年間で)選手の考え方が変わった。信念と自信ができた。ヘッドコーチとして、選手たちに信頼してもらうことが一番の達成」と言った。日本人をはじめ、6カ国の出身者が「ONE TEAM」になり、日本と世界に大きな足跡を残した1カ月間。4年後へ夢をつなぎ、チームは一つの歴史となった。(スポニチ)

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