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火論

学校という真空地帯=玉木研二

 <ka-ron>

 <心などもうなくなってしまった。自分をどうすることもできない。犬のようにたたきまわされても、なんともないし、ひとりでに手があがるだけ>

 作家・野間宏が自らの兵役体験に基づいて書き、映画化もされた長編「真空地帯」(1952年)に、初年兵の断片的な手記としてこんな一節がある。

 そして<今日も蟬(せみ)>とも。これは、柱に手足で抱きついて延々とセミの鳴き声を続けさせるリンチである。耐え難い恥辱で誇りをそぎ落とされ、何も考えず自動的に敬礼する兵に変貌していく。

 兵営の古参兵が初年兵らをいじめ、暴力的に支配する(それは古参兵自身がかつてやられたことだが)仕組み…

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