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再審無罪が確実の元看護助手、安堵の表情「両親が安心する」 滋賀・病院患者死亡

検察側が有罪立証を断念したことで無罪が確実となり、笑顔を見せる西山美香さん=大津市で2019年10月23日午前10時4分、望月亮一撮影

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 滋賀県東近江市の湖東記念病院男性患者死亡事件(2003年)で、再審での無罪が確実になった元看護助手、西山美香さん(39)=同県彦根市=が23日、大津市内で記者会見し「早く無罪が決まると両親が安心するので、ありがたい」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

検察側が有罪立証を断念したことで無罪が確実となり、笑顔を見せる西山美香さん(左)=大津市で2019年10月23日午前10時3分、望月亮一撮影

 西山さんは07年5月に殺人罪で懲役12年が確定し服役した。12年に申し立てた第2次再審請求で大阪高裁は17年12月に再審開始を決定。有罪の根拠とされた自白調書が誘導で作成された恐れがあると指摘する一方、弁護側が提出した「男性患者は致死性不整脈で病死した可能性がある」との医師の意見書を新証拠と認め、「被害者が自然死した疑いが生じた」と認定した。今年3月に最高裁も支持して再審が決まった。

 大津地裁での再審の進め方を巡る地裁、検察、弁護側の3者協議で、検察側は当初、有罪立証をする考えを示していた。しかし、弁護団によると、検察側は18日付書面で、新たな有罪立証を断念し、西山さんの自白調書などを地裁が証拠から排除しても異議を申し立てないことを明らかにした。死因に関する具体的な意見はなく、弁護側の無罪主張にも反論しないという。

 西山さんは会見で、検察側が大阪高裁決定を不服として最高裁に特別抗告したことを念頭に「今まで抗告してきたのは何なんだと思う」と憤った。検察も弁護側と同様、再審の初公判での結審と今年度内の判決を求める書面を地裁に提出したことから、西山さんは「(検察側が)1回で終わらせることには驚いたが、うれしい」と笑顔を見せた。ただ、無罪が最終的に確定していないこともあり「裁判所の判断が不安だ」と胸の内を明かした。

 会見に同席した弁護団は、検察側が有罪立証を断念した理由について、検察側の書面などから「殺害に関する西山さんの自白は信用性が足りないとした大阪高裁決定を覆す、新たな証拠の提出は困難と判断した」などと説明した。井戸謙一弁護団長は「無罪はほぼ確実になった。再審が申し立てられた段階で証拠を精査していれば、もっと早く結論が出たはずだ」と検察側を批判した。【諸隈美紗稀、礒野健一、小西雄介】

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