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三浦 天紗子・評『人体、なんでそうなった?』ネイサン・レンツ/著

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ヒトの身体の進化は残念なデザイン!?

◆『人体、なんでそうなった? 余分な骨、使えない遺伝子、あえて危険を冒す脳』ネイサン・レンツ/著 久保美代子/訳(化学同人/税別2400円)

 人間は生きるためにバランス良く栄養を「食べて補充」しなければならない。なぜかと言えば地球上のほぼすべての動物が体内で作り出すことができるビタミンCを人間は作り出せないからだ。B12は大腸で作り出せるにもかかわらず、大腸が栄養吸収器官である小腸より下にあるため、ただ作ってトイレに流している。種の保存のためのシステムも不備やエラーだらけだ。現代人にとってやっかいなのは自己免疫疾患やアレルギー。どちらもヒトの免疫系の間違った攻撃によって起こる。細胞にバグが生じコントロールが利かなくなってがんになるが、細胞の分裂やコピーによって身体(からだ)の恒常性が保たれているのだから、…

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