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日々是・感劇

蜷川の魂なお劇場に

「蜷の綿」の一場面=宮川舞子撮影

 今さらなのではあるが、それでもやっぱり思いを巡らせずにはいられない。演出家、蜷川幸雄の人生を描くこの物語を、蜷川自身が演出していたらどんな舞台になっていたのか、と。

 亡くなって3年半。生前に藤田貴大に執筆を依頼した「蜷の綿―Nina′s Cotton―」(13~15日、彩の国さいたま芸術劇場大ホール、井上尊晶演出)がリーディング公演として上演された。2016年2月に予定されていた公演が体調不良のため延期され、作品の行方が気になっていた。

 蜷川と疾走してきた井上、蜷川が生み育てた、さいたまゴールド・シアターと、さいたまネクスト・シアターに託されたDNAと、その先へ向かおうとするエネルギーに胸が熱くなった。何より、藤田が織り上げた蜷川の魂の叫びが聞こえてくる作品の力である。 能囃子(ばやし)が、劇場に宿る魂を呼び起こす。舞台下手から延びる花道は、過去と現在、生と死をつなぐ橋がかりか。藤田のフレーズをリフレインする手法が、蜷川の人生に…

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