<くらしナビ・ライフスタイル>
猫の乳がん予防を促す初の「キャットリボン運動」が9月から始まった。人間の乳がん啓発月間(10月)のうち、22日を「キャットリボンの日」と定めた。猫も長生きになり、人間のようにがんになることが珍しくない。「家庭で早期発見を」と呼びかけている。
●カギは飼い主
運動の中心は全国の獣医38人でつくる一般社団法人「日本獣医がん臨床研究グループ(JVCOG)」=埼玉県所沢市。がん治療薬の治験などに取り組んできたが、今回は獣医師だけでなく飼い主に対する働きかけに力を入れるのが特徴だ。飼育数が犬を上回ったといわれる中で、病死する猫の死因の約3分の1はがん。中でも乳がんは最も多い腫瘍の一つだという。
代表理事で「日本小動物がんセンター」の小林哲也センター長は「『もっと早く来てくれたら助けられたのに』と感じることが多かった」と話す。猫の場合、乳腺のしこりの8割以上が悪性腫瘍といわれているが、多くの飼い主から「猫にも乳がんがあるんですね」という声を聞いてきた。適切な時期(生後6カ月から2回目の発情期まで)に不妊手術を受けると発症率が下がるが、食事や生活習慣などの予防策は、まだ確立されていないとい…
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